2007年 04月 12日
暖冬と言われた2月から、戻り冬の3月を経ても春は一歩ずつ近づいてきました。牧草地は日一日と緑が増し、ふきのとうはいつのまにか立派な葉が開くくらい伸び、木の冬芽はどんどん膨らんできました。清里へ移住して2回目の春を迎えようとしています。 そんななか3/24ころ大泉の八ケ岳倶楽部の庭でフクジュソウガ咲いていました。すぐ横でやはりカメラを構えていた柳生真吾さんに聞いたところやはり例年より三週間程早いそうです。柳生真吾さんはNHK趣味の園芸の司会、ガーデニングの本の出版などされていますが、八ケ岳の自然をモチーフにした写真も撮り続けていて、八ケ岳倶楽部のホームページに、また倶楽部で販売している写真葉書にと沢山の素敵な写真を発表されています。 自分もこの地に移住した楽しみの一つが八ケ岳の自然を写真で綴ることでしたので、自然の素敵な姿をどんどんデータに収めていきたいものです。(ひところでしたら「フィルムに収める」でしたが・・・) まずは足元から。当宿の入り口のツツジの新芽。話しかけてくるようです。 そしてすぐ前を走る牧場通りの辛夷(コブシ)の芽。一つ一つの芽に表情がありとても植物の芽とは思えません。ジッとこちらを見られているかのようです。この写真を撮った直後標高で言うと2〜30M下からコブシの花が咲いてきました。 山暮らしは都会に比べると人が少なく寂しいように思えるかもしれませんが、とんでもありません!こんなに沢山の命が冬を越し春を待ち焦がれて次から次へといのちを主張しています。小鳥も、まだ見ぬ小動物たちも、木々も草花も、何処にでもいる植物も絶滅危惧種もそれぞれ懸命に生きています。力強くて可憐です。 その「命」が八ケ岳自然ふれあいセンターの2007年度のテーマになるようです。ホームページにはまだ詳細は載っていないようですが八ヶ岳環境文化速報というメルマガ4/5号に次のように記されています。八ケ岳自然ふれあいセンターホームページ/八ヶ岳環境文化速報インターネット版より転載。 “ 〜生命(いのち)〜 ” 能登では地面が揺れ、都心では春だと言うのに雪が舞いました。 便利で快適な生活を送る私たち人間に対して、自然は時に、その はかり知れない力の大きさを見せつけます。 (被災地の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。) 昨年、一年間(2006年度)を通じて進めて参りました、星野 道夫 Memorial Year の事業も、先月にてひとつの区切りを付け、 今年度(2007年度)は、星野道夫さんの作品の中でも重要な位置 を占めている「生命(いのち)」を大きなテーマとして、展示や講演 会などの事業を、引き続き展開して行こうとしています。 実は星野さんのメモリアル事業を展開しつつ、生命の重みの感じられ ない事件や事故が起こるたびに、腹立たしく思っていたことが有ります。 「生きたくても、生きれない命も有るはずなのに‥」と、いつも感じて いたのです。 自然に対して、人間の思うように(都合のいいように)姿をかえよう とするのは、人間の思い上がりです。 与えられた命を、自分のものであれ、他人のものであれ、勝手に 絶とうとするのも、大きな思い上がりです。 天から授かった生命は、やがて土に還ってゆきます。ありとあらゆる ものに公平に与えられた宿命です。急いで絶つ必要なんて、どこにも 有りません‥ 清里の谷口牧場で一緒に汗を流した大切な親友を、山の噴火という 自然の力の猛威によって失った星野さんは、生きる意味や生きて行く 方向について悩みに悩んだ時期に、何度か清里に足を運んだそうです。 時には森の中に一人きりで身を置いてみる。静かに自分と対話して みる。(大切なことは、森が教えてくれるかも知れません。) そして、心がザラつく時には、星野道夫さんの写真や文章に触れてみる。 メモリアル事業を担当した、私からのお薦めです。 今年度も、生命の輝きや不思議さ、そして生命感と笑顔の溢れる ふれあいセンターにしたいとスタッフ一同張り切っています。 どうぞ、気軽にいつでもお立寄り下さい。 染谷 和則 今度のゴールデンウィークから早速「いのち」をテーマとした催しが八ケ岳自然ふれあいセンターで始まるようです。八ケ岳には沢山の自然・命を大切にする素敵な人が大勢棲んでいます。風景自然だけでなく今年は八ケ岳に生息する素敵な人達も紹介していきたいと思っています。さて筆無精が何処まで実行出来るかナ? 我が宿の春のテーマ花、勿忘草(ワスレナグサ)を入り口に植えました。英名は「 Forget-me-not 」訪れてくれた旅人に「清里を忘れないでネ」の思いをこめて、宿を出発する時に必ず目につくところに植わってもらいました。ワスレナグサはアラスカの州花で星野道夫の本にも登場します。 ワスレナグサの語源は、昔中世のドイツ、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、「Vergiss-mein-nicht!((僕を)忘れないで)」という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。 このような伝説から、この花の名前は当地ドイツで「フェアギスマインニッヒト(Vergissmeinnicht)」と呼ばれ、英名もその直訳の「フォーゲットミーノット(Forget-me-not)」となったそうである。(Wikipediaより) それでは「良い旅を!」 清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!
by gutereise
| 2007-04-12 21:44
| 清里の杜より
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