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Gute Reise !

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2008年 04月 22日

北杜の春


「コブシ咲くあの丘北国の〜」そうです「北国の春」の一節です。ここ清里の「北杜の春」もやって来ました。ヒュッテ・グーテライゼ!がある清里牧場通りのコブシも標高の低いエリアは満開です。

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移住して三回目の春、あれっ?今年コブシ早くないかい?古くからこの地に暮らす方々も今年は早い!と口々に。三月も、そして四月に入ってからも暖かい日が多く例年より早く元気な春になりそうです。

元気というのもここ二年雪の少ない清里にしても雪が異様に少なく、春を迎える植物にとって元気のもとが少なかったと思われます。

しかし今年の冬は久々の清里としては大雪の冬でした。「雪解け〜せせら〜ぎ」いい雪解け水が豊富な春です。


ヒュッテ・グーテライゼ!の樹木達の新芽もここ一、二年に比べて10日は早く芽が出たかなと思ったのもつかの間、21日は20℃に迫ろうかという暖かさ、一気に芽吹きが進みました。いつもながらエネルギッシュで可憐な新芽にレンズを向け続けました。

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さて、春といえば花、拙宿がある牧場通りも恒例の春を住民有志で植えました。先週4/14清掃美化作業を行い、本日4/21は第一回目の花植えの日です。これでゴールデンウィークに訪れる旅人を少しでも春景色でお迎え出来ます。まだ雪が残る八ケ岳連峰の山々も麓の暖かさと花の色香が伝わっていることでしょう。

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牧場通りの花植えが終わってから宿周辺のレストラン・宿の共同看板の花植えをしました。このかっこいい共同看板のデザイン・製作を担当したのは森のレストラン・イゾルデのオーナーシェフです。もちろん植える花も彼のセンスです。フレンチの盛りつけに通じるものなのですね。彼の料理はよくあるちまちました食材を皿に並べるのでなくボリューム一杯の料理を絵画のようなそしてお花畑のように盛りつけにしてしまうアーティストです。そのレストランの庭園も勿論彼のセンスに溢れています。完全予約制のお食事が終わったあとはテラスでお茶して庭園のお散歩をお勧めします。

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そして宿の入り口にも花を植え始めました。勿論勿忘草中心です。植えたそばから蜂がおいしそうに勿忘草の花から花へと忙しく移り続けていました。

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昨年ビーツを育てる為にお借りした畑を今年の準備をする為に耕す作業を手伝いました。素人が手を出すと邪魔になりそうなところをわたしが堆肥や肥料を撒き、畑の主である近所のフレンチのシェフがトラクターで耕し、今年の畑の準備が一歩進みました。ゴールデンウィーク空けに畝を作りいよいよビーツの種植えです。
今年は同じ畝でルッコラも育ててみようと思っています。拙宿の夕食はイタリアンがベースです。その大切な要素であるルッコラ、しかし都会のスーパーと同じくらいいいお値段なのでいちいち購入していてはお飾りでしか使えません。
さて、ふんだんに「ルッコラのサラダ」として登場出来るか?

虫たちも大好物なので彼らとの競走が始まります。






それでは「良い旅を!」
清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!

# by gutereise | 2008-04-22 13:35 | 清里の杜より
2008年 02月 04日

君は誰?


清里へ移住して三回目の冬。
初めての冬は近来稀な厳しい寒さの冬でした。同じ2月頃は毎日のように最低気温は零下十五度!凄いところに来たものだ、とあきれていた毎日でした。しかし雪は少なく春を待つ植物達は寒気に直接さらされて辛い冬だったでしょう。
そして昨年二回目の冬はうって変わって暖冬。2月の清里で雪が降らず雨が4回降りました。勿論積雪もほとんどなくせっかく買ったスノーシューもアメリカ製の雪掻きスコップも出番がありませんでした。

そして今年の冬、来ました来ました昨日から降り続いた雪は35cm近く! やっと雪掻きスコップも大活躍です。ポストも雪の帽子が重そうです。でも雪が降り続いても一端止めば高原の青空が登場します。

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牧場通りも勿論除雪車のお世話になりました。豪雪の雪国に比べればこんなものですが清里にとっては久々の大雪でした。

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除雪と合わせて融雪剤を散布してくれるので国道など主要道路は一気に雪は消えてしまいますが、ヒュッテ・グーテライゼ!への道など枝道や駐車場などはしっかり雪が残りますので雪になれていない地方からいらっしゃる旅人の方々は自動車の旅は心配の種です。

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雪が降ったあとのお楽しみ。杜の樹木は白い飾りを身につけ牧草地は未踏の雪原が続き午後の陽にきらきらと輝いています。

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おや?よく見ると雪原にはしっかりと杜の住人達の足跡がついています。ヒュッテ・グーテライゼ!へ入る角の牧草地にもしっかりと杜の住人の足跡が。

さて、君は誰?

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40cm近く積雪があるので足の短い動物はラッセルの跡がつくし、足の長い動物なら鹿は歩幅が広いし。さて誰かな・・・
道端の雪原への入り口、しっかりと跡がついていました。二本足が並んでいます。

うさぎでした。

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雪原に付いているのは一生懸命飛びながら前に進むうさぎの全身の痕でした。一生懸命飛んでいる姿が目に浮かびますね。

翌朝、翌夕同じ足跡が雪原を横断した後が増えていました。今度こそ目撃したいものです。



この清里にとって大雪が来たおかげで清泉寮で行われているウィンターフェスティバルのソリコースには人数の割には歓声が上がっています。でもよく耳を澄ませて聞いてみればちびっ子たちの歓声に混じってパパさんの歓声の方が大きいような・・・

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いつものビューポイントからの山々は麓の杜も真っ白。スノーシュートレッキングに出掛けるのが楽しみです!


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それでは「良い旅を!」
清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!

# by gutereise | 2008-02-04 10:10 | 清里の杜より
2007年 12月 17日

雪兎


冬はやはり駆け足でやって来ました。

何カ月か振りに土曜日のお泊まりの旅人がいらっしゃらず、のんびり起きた本日・日曜日、目が覚めたら天気予報に無かったのに一面銀世界。しっかり積もるのはこの冬初めてです。十日前のうっすら雪化粧と比べたらだんだんと冬が深まってゆきます。

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しかしこの雪を楽しまない手はありません。自分で散歩してもよいのですがこういう時こそ八ケ岳自然ふれあいセンターのレンジャーによるミニガイドを、ということで早速でかけました。標高1130Mの拙宿で3CM少々なので標高1350M程の八ケ岳自然ふれあいセンター周辺は10CM近くの積雪でした。




さっそくミニガイドの出発です。レンジャーが最初に取りい出したるものは黒い布地。テーブルに広げ降り積もる雪の結晶の観察でした。カメラにマクロレンズつけてくるんでした!でも肉眼でもルーペでしっかり見ることが出来、空からの雪の便りを楽しませてくれました。いとも単純な観察ですが日頃忘れてしまった身近な自然をいかに大切にし、楽しむかを思い出させてくれました。

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まだまだうっすらとした積もり方なので樅の木の梢に積もった雪はデザートに飾り付けた粉砂糖のようでした。こんなところでも来週に迫ったChristmasスペシャルのデザートのことが頭かはなれないのでした・・・
木の下から見た雪の積もった梢も素敵な姿です。

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自然を愛し、大切にしているレンジャーの方々にとって自然からの贈り物は遊び尽くすことを知っています。しっかりと即興で雪うさぎの完成です。すぐ近くの冬木から兎の眼と鼻・口・耳を見つけてくるところはさすがです。

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この一面の雪景色、もうすぐ杜もしっかりと雪に埋もれます。この時に備えリスたちはあちこちに杜の冷蔵庫を準備しているはず。どんぐりなどは土に埋めたり落ち葉に隠したり、松ぼっくりも雪の下落ち葉の下に隠されているかも、ということで松ぼっくり探し。
忘れん坊のリスたちが隠したドングリは置き去りにされ、やがてそこから芽が出て杜になってゆきます。

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ほんのミニガイドツアーでしたが自然が大好きなレンジャー達に新しいまた忘れていたことなどを思い出させてもらった小さな旅でした。



そして今日日曜日十五時からは同じく八ケ岳自然ふれあいセンターで恒例の「私のブックマーク」(読書茶話会)が行われました。いつもは平日の夜に行われる会ですが毎回丁度旅人のお泊まりがあり久々の参加です。今日のお題は『アフリカ旅日記 ゴンベの森から』、勿論星野道夫さんの本で、亡くなる直前に脱稿した大型写真集をブレイクダウンした単稿本です。アフリカゴンベの森でチンパンジーの研究保護に半生をかけた女性ジェーン・グドールとともにこのゴンベの森を訪ねる旅が描かれています。普段アラスカがフィールドの星野さん、フィールドワークの大先輩ジェーン・グドールとの旅で素直に楽しそうです。機会があれば大型写真集の方を是非ご覧ください。
毎回夕方にかけてこの会場で行われると会の終盤は南アルプスの山々に落ちる夕陽が気になって気になって集中出来ません・・・八ケ岳南麓はいつどっちを向いても絶景です。

古代人が足を留めて住み着くのもわかります。

自分もそうしたように。

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それでは「良い旅を!」
清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!

# by gutereise | 2007-12-17 10:10 | 清里の杜より
2007年 12月 04日

冬支度その二


今年の紅葉は極彩色とお伝えしましたが特に美しかったもみじの光景です。これは十月最終週でした。もみじは八ケ岳南麓何処へ行ってもまれに見る美しさでした。

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十一月一週目に入っても杜の散歩道で秋の名残がそこここに。
近年まれに見るもみじなどの美しさは落葉した後も美しさを保ち落葉の絨毯となり旅人を迎えてくれました。

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そして今年の遅い紅葉も終わりを告げる頃、杜の街は一気に冬が訪れます。冬支度本番です。清里を訪れる旅人もめっきり少なくなり静かな静かな山麓の自然と空気を住民達も肌で強く感じる季節です。異国の牧歌的な雰囲気が漂う我が街牧場通りも静かな自然に戻り紅葉たちはのびのびと彩りの秋の終演に向かっています。

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そんな中我が街清里朝日ケ丘の住民に集合の号令がかかります。ことしも清里牧場通りの牧柵の更新作業を住民有志の手で行うのです。

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二十年近く前牧場通りの雰囲気景観の統一の為作られた通り沿い共通の柵が老朽化してきた為三年がかりで作り替えているものの三年目、ことしでひとまず作業は完了しました。


作業の帰りに山を見に行くと八ケ岳連峰の山々は冬の衣装を纏っていました。

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翌朝ヒュッテ・グーテライゼ!はうっすらと白い化粧をしていました。冬は駆け足でやってきます。

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この清里朝日ケ丘班景観委員会の活動などはこちらをご覧下さい。

この街は素敵ですよ〜



それでは「良い旅を!」
清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!

# by gutereise | 2007-12-04 10:10 | 清里の杜より
2007年 10月 28日

冬支度


今日はここ牧場通りの住民達の秋祭りです。昨日の夜関東沖を急襲した台風20号のおかげで八ケ岳南麓の高いところは真っ白です。そうです、紅葉のまっただ中なのにこの秋祭りが終わると高原は冬支度です。旅人もめっきり減るこの時期、住民達も動物達も植物達も冬支度に勤しみます。

後ろでは真っ白な八ケ岳南麓が見守ってくれています。

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そんななか牧場通りにとって大事な冬支度、今年三回目で最後の牧草刈りが行われました。宿のすぐ下の牧草地、昨年は刈った牧草を丸めるところまでしかお伝え出来ませんでしたが今年は牧草のラッピングをなんとか撮らえることができました。
トラクターはご存知John Deere。清里にお似合いのトラクターです。様々なお役目のトレーラーを取っ換えひっかえ、まずは牧草を刈り天日に干します。次に乾いた牧草をロールにし、ラッピングトレーラーの登場です。

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まず牧草ロールをトレーラーの腕に乗せます。

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アームにセットされたラップはぐるぐるとまわり牧草ロールをラッピング始めます。同時に牧草ロールを乗せた腕は回り牧草をゆっくり回転させます。そうしてラップする位置を少しずつ移動させてゆきます。あっという間にぐるぐると巻き終わります。

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巻き終わった牧草ロールをその場に置き次の牧草ロールをラップしにトラクターは移動してゆきます。こうして一ヶ所の牧草地の牧草達はラップされたのです。このあと酪農家は日が暮れてからもヘッドライトをつけて巻き終わった牧草ロールを牧舎へ運んでゆきました。

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冬支度は忙しいのでした。



うちの薪も早く割らないと・・・
薪割りの一歩手前の丸太が山になって割られるのを待っているのです・・・

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冬を迎えるということは「人生」です。

















それでは「良い旅を!」
清里高原ヒュッテ・グーテライゼ!

# by gutereise | 2007-10-28 10:10 | 清里の杜より